御鎮座1300年を迎えた宇佐神宮にて、三和酒類が「iichiko彩天 祈願奉納祭」を開催。日本の麹文化に根ざした本格焼酎が、伝統への敬意とともに、世界の舞台へ新たな一歩を刻みました。本記事では祈願奉納祭の様子や、バーテンダー・上野秀嗣氏がこの日のために開発した3種類のカクテルをご紹介します。
トップバーテンダーも参列。「iichiko彩天」を使ったカクテルを神前に奉納
2025年11月5日(水)、三和酒類株式会社は大分県の宇佐神宮⋆1にて「iichiko彩天 祈願奉納祭」を執り行いました。祈願奉納とは、神仏に感謝の意を表し、祈りを捧げるために、物品や金品、芸能などを捧げることです。これは古くから続いている日本の伝統文化であり、神仏との関係を築く手段として行われてきました。
⋆1 宇佐神宮:大分県宇佐市にある神社。全国に4万社あまりある八幡神社の総本宮で、725年に創建された。
「iichiko彩天 祈願奉納祭」が執り行われた宇佐神宮
今年御鎮座1300年という節目を迎えた宇佐神宮は、三和酒類がかつて「いいちこ」の命名披露を行った特別なゆかりある場所です。今回は、2025年に日本国内での販売を開始した本格麦焼酎「iichiko彩天」が、"世界の酒"としてさらに飛躍することを祈念して奉納祭が行われました。
当日は、一般社団法人日本バーテンダー協会会長の上野秀嗣(うえの ひでつぐ)さんらが参列。「iichiko彩天」を使用した3種のオリジナルカクテルが神前に奉納されました。
奉納後には境内の能楽殿にて参列者にも振る舞われました。大麦麹がもたらす豊かな香りと深いうまみをテーマにこの日のために考案されたカクテルは、日本の発酵文化の新たな幕開け、そして世界との新しい対話を象徴するものとなりました。
奉納されたカクテル3種。左から、天空の麹、白麹麗人(ホワイト麹レディ)、神麹(シンキク)
「iichiko彩天」は、アメリカを代表するトップバーテンダーたちとともに、2年の歳月をかけて開発された"和スピリッツ"です。日本の伝統的な麹文化に根ざしながらも、世界のバーシーンにおいて焼酎をカクテルベースとして浸透させていくことを目指しています。
今回の奉納を通じて三和酒類は、「iichiko彩天」が体現する"和の精神"と"革新の味わい"を改めて世界に向けて発信しました。日本の風土と文化が生んだ本格焼酎が、グローバルなステージで新たな価値を生み出す——その象徴的な一日となりました。
奉納されたカクテル3種
今回奉納されたカクテル3種は、上野秀嗣さんによって考案されました。カクテルについて、上野さんは次のように話しました。
「今回のネーミングは3種とも麹の文字が入っているのがミソになっています。
『白麹麗人(ホワイト麹レディ)』は、私が作るクラシックカクテルの中でも特にお客様に喜んでいただけることの多いホワイトレディ⋆2から着想を得ています。ジンではなく「iichiko彩天」で作ったところ、非常に相性が良いと感じました。
⋆2 ホワイトレディ: ジンをベースにホワイトキュラソーとレモンジュースを使って作る、ショートタイプのカクテル
『天空の麹』は、ブルーキュラソーの青にブラックサンブーカの黒をほんの少し入れることで、深みのある彩天ブルーを表現しました。
『神麹(シンキク)』は、『安心院ワイン八幡果酒』を使用してほしいとリクエストを受けて考案したものです。難しさを感じながらも様々に試行錯誤し、最終的にはシンプルなレシピにまとめました(上野さん)」
白麹麗人(ホワイト麹レディ)
iichiko彩天、コアントロー、フレッシュレモンジュース
天空の麹
iichiko彩天、ブルーキュラソー、フレッシュレモンジュース、ブラックサンブーカ
神麹(シンキク)
iichiko彩天、安心院ワイン八幡果酒⋆3、グレナデンシロップ
⋆3 安心院ワイン八幡果酒:宇佐市の宇佐神宮の創建1300年を記念して三和酒類が製造した限定ワイン。販売はしておりません。
「iichiko彩天」の詳しい情報は、プロダクトページをご確認ください。
https://www.wa-spirits.com/ja/products/saiten
バーテンダー・後藤健太さんの宇佐神宮訪問記はこちら
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