
今年も、日本国内外からバーテンダーやバー関係者、お酒の愛好家が集う「東京 インターナショナル バーショー」が開催されました。お酒やカクテルの試飲はもちろん、フレアバーテンディングのパフォーマンス、トップバーテンダーによるトークショーなど、お酒がより好きになるようなプログラムが多数。そんな日本のバーシーンが最も熱くなる2日間、三和酒類は、カクテルベースとして提案する本格麦焼酎「iichiko彩天」で新たな一歩を踏み出しました。
文:林原美希 / 写真:三井公一
日本のバーカルチャーが
東京に集結!
今年も「バーショー」の季節が到来! 5月10日(土)・11日(日)の2日間、「東京 インターナショナル バーショー 2025~ ザ・ヒストリカル・ジャーニー ~」が開催されました。「バーショー」は世界各地でその地域の名前を冠して催されるバー業界最大級のイベントで、世界的に著名なバーテンダーによるステージや、日本国内外の貴重なお酒を堪能できるイベントです。東京は「バーショー」アジア初開催の地で今年11回目を迎え、50の企業・団体が参加しました。
出展ブースにはジンやウオッカ、ウイスキーなどカクテルベースの定番となっているお酒やバーグッズの他、本格焼酎や日本酒、和の食材を使ったお酒など日本ならではのものも多く並び、注目を集めました。お酒はストレートでの試飲だけでなくカクテルとしても提供され、訪れた人々の心をつかみます。普段はあまり日本のお酒を飲む機会がないという方も、カクテルになることでトライするきっかけになることもあるようです。
お酒といえば食中酒文化が目立つ日本ですが、この会場では、カクテル文化、バー文化の台頭を感じさせるような空間が広がっていました。バーテンダーと会話をしたり、さまざまなブースのカクテルの飲み比べをしたりと、お気に入りの1杯、1本を探すように楽しむ姿が見られました。
両日とも午後になるとすれ違うのも大変なほど会場内が混雑し、外にも長蛇の列が。一時は入場規制をするほどの盛況ぶりで、日本国内外から集まった来場者は2日間でのべ約14,100人を記録しました。
会場外に延びる入場待機列。日本国内外から多くの人が駆け付けた
三和酒類ブースにも多くの人が訪れた(撮影:編集部)
ついに日本でベールを脱いだ
「iichiko彩天」
三和酒類のブースでは、6月に日本での発売を控えた「iichiko彩天」が、日本国内でのリカーイベントに初めて大々的に登場しました。元々「いいちこ」は、ロック、水割り、炭酸割りなどシンプルなスタイルで飲むのが定番の本格麦焼酎で、居酒屋や家飲みなどで親しまれてきました。
しかし、今回登場した「iichiko彩天」はこれまでとはひと味違います。本格焼酎の一般的なアルコール度数が20~25度であるのに対し、43度と高く、カクテルベースとして楽しめる本格焼酎として登場しました。そんな「iichiko彩天」の魅力を実際にお客様に体験していただくべく、日本・米国それぞれを拠点に活躍する8名の日本人バーテンダーが登場。合計10種のオリジナルカクテルを振る舞いました。
三和酒類ブースのゲストバーテンダー
百瀬ジュリアさん
「Bar kumiko」(シカゴ)オーナーバーテンダー
鹿山博康さん
「Bar BenFiddich」(東京・新宿)オーナーバーテンダー
渡邉琢磨さん
「Martiny's」(NY)オーナーバーテンダー
岡崎ユウさん
「BAR AVANTI」(東京・銀座)オーナーバーテンダー
今田恒孝さん
「Angel's Share」(NY)バーテンダー
後藤啓輔さん
「Bar K-9」(名古屋)オーナーバーテンダー
後藤健太さん
「Bar Goto」(NY)オーナーバーテンダー
豊川紗佳さん
「Bar BLUE」(熊本)オーナーバーテンダー
バー情報
- Bar kumiko(百瀬ジュリアさん) 住所:630 W Lake St, Chicago, Illinois 60661, USA
- Martiny's(渡邉琢磨さん) 住所:121 E 17th St, New York, NY 10003, USA
- Angel’s Share(今田恒孝さん) 住所:45 Grove St, New York, NY 10014, USA
- Bar Goto(後藤健太さん) 住所: 245 Eldridge St. New York, NY 10002, USA
- Bar BenFiddich(鹿山博康さん) 住所: 東京都新宿区西新宿1-13-7 大和家ビル 9F
- BAR AVANTI(岡崎ユウさん) 住所:東京都中央区銀座8-5-13 マキシ・ド・ビル 4F
- Bar K-9(後藤啓輔さん) 住所:愛知県名古屋市中村区名駅4-18-15 Plumeria名駅4丁目ビル 3F
- Bar BLUE(豊川紗佳さん) 住所:熊本県熊本市中央区花畑町12-16 THE GINNANビル 4F
バーテンダーは4組に分かれて時間ごとに2人ずつカウンターに立ち、カクテルや「iichiko彩天」の説明をしながら鮮やかな手つきでグラスを満たしていきます。人気店や遠く海外から駆け付けたバーテンダーたちの夢のようなコラボに、気づけばブースの前には人だかりができていました。
訪れたお客様と乾杯をする場面も。三和酒類のブースには笑顔があふれていた
ゲストバーテンダーは、ボトルの色合いを意識したものや、麹のフルーティーな風味を活かしたもの、焼酎初心者でも飲みやすく低アルコールでやさしい味わいに仕立てたものなど、さまざまな角度から「iichiko彩天」の個性を感じられるオリジナルカクテルを提供。見慣れた「iichiko」の文字に足を止めたお客様たちは、カクテルを飲んで「これも『いいちこ』なの?」「美味しい」「新しい(味わい)」と感想を口にしていました。
さらにリクエストされたお客様には、「iichiko彩天」をストレートでも味わっていただきました。試飲してくださった方からは、「今まで飲んできた焼酎とまったく違う」「焼酎苦手なはずなのにこれは好き」「43度と思えないようなスムースさ」「これまでの焼酎と違い、カクテルにしても負けない個性がある」「焼酎にこんな可能性があったなんて」と、驚きの声が多く聞かれたのが印象的でした。
イベントの終盤、海外市場のマーケティングを担当する三和酒類 営業本部グローバルマーケティング室 室長の宮﨑哲郎(みやざき てつろう)は、次のように振り返ります。
「今回のイベントでは、想像以上に日本もカクテルへの関心や熱量が高い場所なのだと肌で感じることができました。カクテルはもちろん、『iichiko彩天』自体もたくさんの方に楽しんでいただけたのがうれしく、本格焼酎が次のステージへ進む第一歩になったと思います」
日本のカクテルシーンの広がりに期待が膨らむような盛り上がりを見せた「東京 インターナショナル バーショー 2025」。さらなる躍進へのカギのひとつは、カクテル文化と共に進化する、本格焼酎や日本酒といった日本ならではのお酒が握っているのかもしれません。